ESSAY

  変速エッセイ 29--- 2010/03/15


            〜あがり症と平常心〜


 私はかなりのあがり症。

 年も取ったし立場も立場なのでそう見られないことが多いが実はあがり症だ。

 あがるときに出る影響は大きくわけて2つパターンがある。

 一番多いのは深い声が出ないパターン。

 ちなみに若い頃は深さが出ないというより、支えが効かなくて声がうわずっていた。

 今はさすがにうわずりはしないがある程度以上の深さが出ないのだ。

 あがっていることで息の深さがある程度以上にならないのだ。

 歌は形になっていても録音を聞くとあがっているのがよくわかる。 

 そう考えると「あがり症」ってぴったりのネーミングだと思う。

 

 もうひとつは音程が定まらなくなるパターン。

 声の深さだけなら音程にはさほど影響がないのだが、これは痛いパターン。

 気持ちが安定していないときはほぼこのパターン。 

 落ち着きがないということなんだろう。気持ちがいわゆるハイになっている状態。

 大抵は歌っている間に気持ちも音程も落ち着いてくる。

 そうすれば大丈夫。


 で、いくつかの対処法を持っている。

 役にたたない時もあるが一応心掛けてやっているいることがあるのだ。

 まずは会場に足を運ぶこと。 意外に効果的だ。足を運んで会場に挨拶をする。

 2つめは歌い慣れた曲を要所要所に置く。3つ目は1人になる時間を作る。

 全部やるときも1つだけのときもあるけど。出来ることはやる。

 そして今一番大事にしているのは「練習を本番と同じ気持ちで歌う」こと。

 やはりコンサートもライブも日常になればあがらないのだ。平常心というやつかな。

 ただしそれは本当の日常とはかなり違う 歌うときの「平常心」なんだと思う。

                                                                                            misuzu

outano-kyoshitsu