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音楽のこと日々のこと、あれこれ

〜苦手なことを乗り越えるヒント 音程

私は「音程」と「ハモリ」、そして「リズム」が苦手です。
 え、先生なのに!と思う人も多いと思います。でも嘘をついても仕方がない。
 でもそれぞれをどうやって乗り越えたか、乗り越えようとしているかを
 3つに分けてお話したいと思います。初回は「音程」です。

 「音程」には若い頃とても苦労しました。
 絶対音感があるわけではないのですが、先生についてレッスンを始めるまで
 音程が悪いと言う意識はありませんでした。
 でもレッスンではとても苦労しました。苦手な音があるのです。
 一生出来ないかもね、と先生に言われた音程もありました。
 そこでピアノで正しい音を聞いてから声を出す練習をしました。
 声を少し高めに出す、少し低く出すという練習もしました。
 次に自分の歌の録音を聞いて、外れたり甘くなっている音を修正する練習をしました。
 譜面や歌詞カードに録音を聞いて気になった箇所にチェックを書き入れます。
 で、チェックした音を意識してもう一度歌う、録音を聞いてまたチェック。
 この繰り返しの練習で音程の壁を乗り越えて来ました。
 もちろん今でも意識しないと甘くなりやすく苦手な音もあります。
 でも苦手意識はかなり減りました。
 自分なりの練習の仕方と修正の仕方がわかっているからだと思います。
 私は歌を歌う上で完璧な音程は必要がないと思っています。
 音程を気にするあまり声が一本調子で表情がないのは音楽としてどうだろう?
 と思っているからです。音楽はあくまで表現。
 西洋音階の正しい音程だけが正解ではないーと思うのです。
 でも聞いていて不快にならない程度の音感は必要。
 音感は生まれつきの才能や環境も大きく関係するものなので
 得意な人と不得意な人が大きくわかれます。
 でも練習である程度は乗り越えられます。
 自分なりの練習法と修正法を見つけ出してみましょう。
                                   misuzu

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