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音楽のこと日々のこと、あれこれ

苦手なことを乗り越えるヒント ハーモニー〜

私は10年ほど前からgreyish glowというグループで活動しています。
 最初は女性2人の無伴奏で歌うユニットでした。
 その後楽器がメンバーに加わりましたが今も2人で歌っています。
 つまり「ハモって」います。
 先生についてレッスンを始めてしばらくした後、ハモる機会がありました。
 初めてということもあってとても苦戦しました。上手くハモれないのです。
 耳が主旋律を追いかけてしまったり、楽器の音に惑わされたりして
 歌う音がわからなくなってしまうのです。
 音程としてきちんと覚えたつもりでも、一緒に歌うとつられてしまう。
 で、結局本番で大きな失敗をしてしまいました。
 その後も機会が与えてもらえたこともあり、その後ハモれるようになりましたが
 今でも苦手意識が抜けません。でもハーモニーは好きです。
 今考えると当時の自分には「ハモり感」とか「ハーモニー感」といった
 音が重なった時に出来る和声の感覚がなかったのだと思います。
 たとえ主旋律で音を外さなくなっていても和声は別ものだったのです。
 和声感をつかむのには音程練習とは違った練習が必要でした。
 CDに会わせてハモってみることも、もちろん練習になるのですが
 実際に誰かとハモってみることが一番練習になりました。
 声が違うとハモリ方も違って来ます。声を出すタイミングも人それぞれです。
 まず身近人とハモってみる。最初は自分が主旋で相手がハモリでも構いません。
 もし練習相手がハモリの得意な人ならしめたもの。
 まずはハモリの音程を教えてもらいましょう。次に一緒に練習します。
 (私は当時一緒の時間にレッスンを受けていた人が得意だったのでラッキー!)
 で、音を外さないようになったら、次に歌い方も真似してみましょう。
 少し余裕が出て来たら相手の動きや呼吸の仕方に注意をします。
 そうすると声を出すタイミングや歌い方の癖がつかめます。
 楽器の音との和声感は生の楽器で歌う機会を増やすことで徐々に付いてきます 
 CDの楽器の音に耳を傾けることもいい練習になります。
 つまり楽器であれ声であれ自分以外の人の音を聞くことが和声感を身に付ける
 事に大きな関係があります。 歌い手は主旋律の声だけ聞いていることが多いもの。
 私は生の楽器と声を聞いて徐々に力をつけて来ました。
 あとは上手くいった時の喜びを体験すること。病み付きになります。
 ハーモニーは単純なものから複雑なものまでいろいろあります。
 もし興味がでたら極めてみるのもいいかもしれません。
 でもまずは身近な人と練習を始めてみて下さい。
                                     misuzu

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