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 ONLINE 7-1  読み 1  <声を出して読むことの勧め>

 声に出して読むことは滑舌以外にも口やあごの関節や筋肉の訓練になります。
 さらに音感やリズム感そして何より言葉の形が口に馴染むことに非常に効果的です。
 この馴染むということは非常に大切で繰り返すことで「自然さ」を生み出します。
 どんな言葉でも構いません。活字なら新聞でもエッセイでも小説でも教科書でも。
 まずは好き嫌いを排除して声に出して読んでみましょう。
 もちろん「歌詞」も効果的です。
 最初はとにかく大きな声で。慣れたらレッスンに進んで下さい。
 レッスンはあくまで訓練ですのでルールがあります。
 でもルールが嫌いならレッスンに進まず声に出して読むだけでOKです。
 そしてもし興味がわいてきたらぜひレッスンに進んで下さい。
 歌が変わります! 
 歌う人だけでなく声を使うためのレッスンの導入としてお使いください。
 効果は絶大です。他のレッスンと比べ楽しく効果が出ます。
 ただこれで全ては解決出来ませんから、そこはご了承を。
                                        misuzu

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 ONLINE 7-2  読み 2  <区切って読む>  

 では読みのレッスンを始めてみましょう。
 読みに準備は必要ありませんが発声や発音の後に読みを練習するとさらに効果的です。
 短くて構いません。何か文章を用意します。最初は歌詞よりプロの書いた文章がお勧めです。
 書き込みをするのであらかじめコピーしておくとよいでしょう。
 (変化がわかりやすいので録音することをお勧めします。)
 最初に声に出して文章を読みます。少し大きめに読みましょう。
 次に言葉を切って読みます。
 文節の単位で切ります。文節とは意味の分かる範囲で出来るだけ小さく区切ったものです。
 「私は読みの練習をしている」という文章は
  
 「私は/読みの/練習を/している」または「私は/読みの/練習を/して/いる」

 となります。(/の部分で切って読みます)
 では用意した文章を区切って読んでみましょう。
 文節を丁寧に大きくはっきり読むように心がけて下さい。
 語尾の「です」「ます」等が小さくなりやすいので意識して発音して下さい。
 区切って読むことで大きくはっきりした声で読むことが出来るはずです。
 もし変わらないようであれば間を長くしてみましょう。
 一度最後まで区切って読んだ後、もう一度通して読みます。
 最初の録音と聴き比べてみましょう。変化はありましたか?
 この区切って読む、間を入れて読むは歌にも使える練習です。
 一息で長く読んだり歌ったりすると最後が小さくなったり最初から小さくなるものです。
 短い単位で読んだり歌うことは声を十分に出すことに効果があります。
 ただ弱点は音域が狭いこと。さすがに読みで使う音域は狭く全てに効果的ではありません。
 でも歌でいうならAメロ、Bメロは読みで使う音域がかなり含まれています。
 読みで声を大きく出せるようになったら、歌詞を声を出して読んでみましょう。
 そして歌より読みの方が声が大きかったら、読みの音量で歌えるようにします。
 さて次は強調の練習です。
                                        misuzu

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 ONLINE 7-3  読み 3  <強調をつける>  

 次に文章に強調をつけて読んでみます。同じように短い文章を用意します。
 最初は漢字の部分を強調して読んでみましょう。

    最初は漢字の部分を強調して読んでみましょう。

 青い部分が漢字の部分です。はっきりわかるように強調します。
 慣れたら長い文章を同じように漢字を強調して読んでみます。
 次は行の頭を強調してみましょう。少し長い文章を用意します。
 エッセイやコラム、短編小説の1ページ等がお勧めです。
 上の漢字と同じように各行の頭の言葉を強調して読みます。
 慣れたら「、」の後の言葉も強調してみましょう。
 行の頭、「、」の後の言葉を強調して1ページ読んだら、今度は普通に読んでみます。
                                        misuzu

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 ONLINE 7-4  読み 4  <読みのヒント>  

 上の2つの練習だけでもかなり変化が現れるものなのですがさらに変化させてみましょう。
 まず「高さ」を変えてみます。大体の人は低く読んでいるものです。
 思い切って普段読んでいる高さより「高めに」読んでみて下さい。
 逆に「低く」読んでみてもおもしろいと思います。
 一般的に低いと声が小さく高いと大きくなります。
 次に「速度」を変えてみます。
 読みはゆっくりが基本ですが、逆に早く読んでみましょう。
 次にもっとゆっくり読んでみます。
 「高さ」と「速度」の組み合わせでさらにいろいろな変化がつけられます。
 さて最後は「間」です。「間」は長くしたり短くしたりするものです。
 間つまり「。」「、」の長さを変えてみます。
 基本的に短い人や気にしていない人がほとんどだと思います。
 実はこの「間」の長さをコントロールすることはとても大きな訓練になります。
 意識して長さを変えてみましょう。
 ここで気をつけたいのは練習をあまり複雑にしないこと。
 ゆっくりなら最後までゆっくりに高いなら最後まで高くあくまで同じ状態で練習します。
 途中で変えないことです。
 どうでしたか? ここでの読みはあくまで訓練系。
 読みというと「感情をこめて」を想像しがちですがあくまで声のための練習です。
 筋力トレーニングだと思って声の変化を楽しみながら練習して下さい。
                                       misuzu

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