ことばを歌う    言葉を歌う為のヒントと練習法1


 「ことば」を歌う事は思うより難しいものです。

 言葉は感情と繋がりやすく、同時に歌い手は思い込みやすいもの。

 感情はそれ自体は悪いものではありませんが、入りすぎた感情と思い込みは時に歌を壊します。


 まずは思い込みの話をしましょう。

 多くの場合歌い手は実際の歌がどう聞こえるかより、自分の入れた気持ちややろうとしたことを

 そのまま入っていると「思い込んで」しまいがちです。

 例えば哀しさを出したいときは抑揚をすこし抑えて淡々と歌うと哀しみが表現され、

 同様に明るさは口角を上げたり語尾をすこし上げて歌うとより明るく聞こえて来ます。

 気持ちだけでなく歌い方で聞こえ方がかなり変わります。

 表現という観点で見たとき、本人のつもりや気持ちの通りに外に出ているとは限りません。

 また外に現れていても小さく伝わりづらかったり、別の感情が見えていることもあります。

 そこに気づきさえすればまずは第一歩。

 大事な事をもうひとつ。

 人は誰でも表に出やすい感情があります。自分はどの感情が一番出やすいのかを知りましょう。

 自分の思っても見なかった感情が表に出たとき、大抵のひとはそれを無視します。

 さらに自分の出やすい感情が自分の望まない感情のときはどうしたらいいのでしょう?

 それはたぶん見たくない本当の自分、身体の奥底の自分です。

 といあえずはきちんと向き合える時まで戦うのはやめましょう。

 でもいつかはきちんと向き合いましょう。だって愛すべき自分の一部ですから。

 

 さて話をもどしましょう。ここからは具体的な「ことば」へのレッスンです。

 一番最初にすることは言葉の「粒」=「音量」をそろえる事です。

 一定のリズムをとりながら言葉を歌って行きます。感情は入れずに。

 次にその言葉の粒にアクセントを付けて行きます。軽く。

 この軽いアクセントは別な言い方をすると「つっつく」感じです。

 ことばを軽く つっついて見て下さい。これが語りの基本になります。

 歌うとは正反対ですね。歌うとはなめらかに言葉をつなぐことです。

 まずは「つっつく」から始めて見ましょう。上手く出来なくても構いません。

 自分なりのつっつくで最初は構いません。あとは練習とアイディア、つまり発想です。

                                                                                          misuzu

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