ONLINE 26 わかる身体 <わかる身体をつくる>
「わかる」身体を作るためにはまず「感じる身体」を作らなければなりません。
この「感じる身体」は言い換えれば「微妙な変化を感じる事が出来る身体」となります。
大きな変化は自分にも他人にもわかりやすいものですがなかなか感じる事が出来ません。
微妙な変化はそれが微妙であるがゆえに訓練しないと感じる事が出来ないものなのです。
本来わずかな変化を感じる身体をつくる為には長い時間を掛けた訓練が必要ですが、
時に環境と状況を変化させる事で突然体験出来る事があります。
その話はまた次の機会にしてまずは身体をつくる事を始めましょう。
具体的に想像してみます。
わずかな変化とはいったどれくらいの量なのでしょうか?
熟練した旋盤工の方は1/1000ミリの変化を感じる事が出来ると聞いた事がありますが、
もちろん最初はそこまでの微妙さを求められる事はありません。
自分の体調を感じる事から始めましょう。
時に気持が体調をコントロールしてしまい本当の体調を感じていない事が多いのです。
お腹がすいていると怒りやすいとか、朝はテンションが低いとか、たくさん食べ過ぎると
体調が崩れるとか、食べないと翌日体調がすぐれないなど色々な体調の変化に気付きます。
興味から全ては始まると書いていますが、体調はぜひ興味を持って欲しい項目の一つです。
声を使う人にとって自分の体調を知る事は重要なポイントです。
ぜひ関心を持って体調を管理出来るようになることを目指してみて下さい。
(既に自分の体調をわかっている人は読み飛ばして次の項目に行きましょう!)
もっと具体的な事をお話しましょう。
動くのが嫌いな人はまず毎日身体を動かす事をお勧めします。
肩を回す、首を回すというような単純な動きで構いません。
但し短い時間で構わないので出来るだけ毎日動かしましょう。
そして少しで構わないので毎日の変化を感じるよう心掛けてみましょう。
やらなかった日は身体が重く感じるとか、回らなかった肩が回るようになったとか、
意識すると何かしら変化を感じるはずです。小さくて構いません。
逆に言うと何もなくても構わないのです。出来るだけ毎日繰り返して行きます。
でも時にはお休みして構いません。義務では長続きしません。
動かす箇所ややり方を変えながら続けてみて下さい。
身体は変化を受け入れるのも早いので慣れると感覚が弱くなるのです。
動く事が好きな人やもう既にやっている人はいつもと違う事をやってみて下さい。
少し休んでみるのもありかもしれません。
大事なのは変化を感じる事。でもだからと言ってやり過ぎるのはなしですよ。
何事も程々に。
misuzu