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 ONLINE 27-1  開く 1  

 まずは「身体を開く」。「心を開く」。「声を開く」。
 そして「感覚の回路を開く」。「感性の扉を開く」。最後に重要な「耳を開く」。
 開ける場所は色々ありますが歌に関連する箇所を並べてみました。
 最初の3つ「身体」「心」「声」は歌う為の必須な物です。
 そのあとの2つは更に上を目指す時のもの。最後の「耳」は音楽での「必須」。
 これが絵なら「目」料理なら「舌」職人なら「指先の感覚」になるのではないでしょうか。
 それぞれは相互に関係しあい、開くにも段階があります。
 一ヵ所または数カ所が一気に開く事はあまりないことでほとんどの場合
 ある一ヵ所が少しずつ段階をへてゆっくり開いて行きます。
 例えば「耳」は環境に大きく左右されます。
 子供の頃に何を聞いたか、音楽のある環境だったか、楽器を習った事があるか、等々。
 でも大人になってからでもある程度は開く事が出来ます。
 この「耳」でみなさんが良く知っているのは「絶対音感」でしょう。
 小さい頃に訓練すると身に付きやすいと言われています。
 でも生まれつき「耳」のいい人もいます。
 どちらにしても「耳」に限らず環境や持って産まれた資質に大きく左右されます。
 でもある程度の年を取ってからでも開けるものがあります。
 「声」です。
 「声」は60歳になっても開く事が出来ます。
 逆に子供の頃に開いていたとしても、大抵の場合もう一度開き直す必要があります。
 大人になる過程で閉じてしまったものも多いのです。
 けれど「声」に遅いはありません。いくつから始めても開く事が出来ます。
 ここで大切な事をひとつ。
 もし何かを人より出来るようになりたいなら、例えば歌が上手くなりたいなら
 「声」だけ開いてもダメです。
 声は準備が出来ても身体が開いていなければリズムを手にする事が出来ません。
 心を開いていなければ人に伝える事ができません。
 最初に書いた通りそれぞれ相互に関係するのです。
 それでもひとつでもきちんと開く事が出来たなら、必ずや他の所も開けるはずです。
 そう信じて話を先に進めましょう。
                                        misuzu

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 ONLINE 27-2  開く 2  <身体を開く 胸ストレッチ>  

 開いた身体とはどういう身体でしょう?難しそうですね。
 では「しなやかな身体」は想像がつきますか? 
 辞書には色々書いてありますがその中に「動きやようすがなめらかで柔らかなさま」
 とありました。まず目指すのはそこです。
 まずは筋肉をほぐしましょう。しなやかな動きには身体の柔らかさが必要です。
 簡単に出来て効果的なトレーニングは「ストレッチ」です。
 今日からほんの少しで構わないので生活にストレッチを入れてみて下さい。
 (時々お休みをしてもいいので一ヶ月継続を目指しましょう!)
 ストレッチの基本は「伸ばす」です。
 そして必ず伸ばす事と縮める(ゆるめる)事をセットで行います。
 更に「呼吸(この場合は吐く時に伸ばすがよい)」を加えて行うと効果が上がります。
 縮んだ筋や筋肉を伸ばして硬くなっていた身体をやわらかくする事が目的ですから
 力はあまり入れないで痛くなる手前で止めます。
 次に伸ばす場所ですが、「首」「肩(腕の付け根)」「体側」「腕」「手首、足首」、
 そして「胸」と足、特に「ひざの後ろの筋」「股関節」そして「腰」です。 
 「胸」のストレッチを解説します。最初は首を使って準備です。
 軽く首を後ろに反らせます。
 このとき少し意識すると胸の筋肉が一緒に動きます。
 ストレッチや筋力トレーニングの時に伸ばす箇所や鍛える箇所を意識すると効果的だと
 いうのは本当です。どんな姿勢からでも出来ますぜひやってみて下さい。
 次に椅子に(立っていても出来るのですが今回は)座ります。
 足はあぐらを組んだ状態。まず肩を下げぎみにして後ろに引き寄せながら後ろに引きます。
 これは胸を開く動きです。胸の筋肉が伸びるイメージを持って行って下さい。
 次にその逆、背中を丸めて肩を前に引き寄せます。これは開いた胸を緩める動きです。
 慣れると軽く肩を後ろ、前と動かすだけで胸が伸び縮みする様になります。
 腕の動きをつけて動かすと上手く動きます。
 最初はひじを軽く曲げて行うと動きも大きくなりやりやすいと思います。
 胸を開く時は胸の動きと連動してひじの内側がしっかり前(外側)に向くように
 緩める時は逆に胸の方向(内側)になるようにします。
 呼吸は胸を張りながら吸い、緩めながら吐きます。
 深呼吸の要領です。せいぜい3セット。やりすぎはお勧めしません。
 慣れたら呼吸もセットにしてやってみて下さい。
 以前モダンダンスをやっていた時に「胸」を含むたくさんのストレッチを覚えました。
 本当は身体の為にはダンスやスポーツをやってもらえると嬉しいのですが
 金銭的にも時間的にも無理な人も多いと思います。
 これを機会にお金がかからず機具もいらないストレッチを習慣にしてみませんか?
 身体を開く為には効果大です。
       misuzu

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