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 ONLINE 34  身体を考える   <筋肉と筋力>

 筋肉には大きく分けて速筋と遅筋の2種類があります。
 医学的には白筋、赤筋といい、別名で速筋繊維、遅筋繊維と呼ばれています。
 速筋は瞬発力をになう筋肉で白い色、遅筋は持久力をになう筋肉で赤い色と考えて下さい。
 そして筋肉は生まれつき人によってバランスが違います。
 走りに例えると速筋が多い人は短距離が速く、遅筋が多い人は長距離に強い人です。
 短距離向きか長距離向きかは生まれつきの筋肉のバランスでわかれてしまいます。
 これは歌にも同じ事が言えます。筋肉のバランスでタイプが決まって来るのです。
 だからこそ歌にも走りと同じように生まれつきの向き不向きがあります。
 また筋肉の違いは向き不向き以外にも大きな違いがあります。
 速筋はトレーニングの成果が出やすく、遅筋は鍛えてもなかなか成長しません。
 時間がかかるのです。これは歌のレッスンでも同じ事が言えます。
 速筋を鍛えるレッスンは成果が出やすく、遅筋を鍛えるレッスンは成果が出づらいのです。
 ちなみに速筋を鍛える場合は短時間集中的に行い他の時間は身体を休めている事が、
 遅筋を鍛えるときはゆっくり大きな動作の軽い負荷で長時間行う事が大切です。
 ここで注意したいのは間違ったやり方を行うと成果が出ないばかりか逆効果になってしまう
 事がある事です。
 トレーニングはどこをどう鍛えるのかその場所と目的によって大きく変わります。
 素人にはなかなか判断が出来ないと思った方がよいでしょう。
 とろこで近年筋肉のバランスを変えられる事が最近分かってきました。
 根気強く遅筋のトレーニングを続けていくと遅筋繊維の中に中間の筋肉が出来る事が
 分かって来たのです。
 これは中間繊維とよばれ速筋と遅筋の両方の性質をもつ繊維です。
 もちろん生まれつきどちらかの筋肉が特に多いタイプの人にはやはりかなわないのですが
 筋肉のバランスは変えられるのです。
 これは何を意味しているのでしょうか?
 よく人は自分のやりたい事と向いている事が違う時諦めてしまいがちですが
 時間さえかければ望む方向に向ける事が出切るのです。
 もちろん自分の向いている方向に向く事の方が簡単に出来ます。
 でも望めば両方を持つ事が出来ます。
 弱点を克服し長所をのばすというのは単に言葉ではなく科学的な観点でも可能な事なのです。
 自分の長所を最大限いかす方向、それとも自分が行きたい方向、究極の両方の側面をあわせ
 持つ方向、まずは選んで次はそれにあった練習方法で進んで行きましょう。
 検討を祈ります!
                                        misuzu

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