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HASSEI

HASSEI　2　　＜リラックス＞ 

声はリラックスしていると出やすいもの。では身体におけるリラックス状態とはどういうものでしょう？
手のひらで試してみましょう。手首をぶらぶらと振ってみます。このとき手は力の入っていない「ゆるんだ」状態です。次に手に力を入れてみます。指先がきちんと伸びるまで開きましょう。さらに力を入れると少し指先が反ります。今度は少し力を抜いてみましょう。指先がゆるんで少し曲がります。指先の反った状態と抜けた状態、このふたつは筋肉の緊張と弛緩の状態を表しています。
リリース（HASSEI 1参照）で出来るリラックスはこの緊張と弛緩の中間の状態です。指先は反り返らず、まっすぐきれいに伸びていて見た目もきれい。これがリリースで出来るリラックス状態です。無駄な力が入っていないので手にかかっている力もわずかです。身体でいうならまっすぐのびた身体というところでしょうか。
でも間違わないで下さい。背筋をピンとのばした状態とは違います。身体の表面に力が入っている状態ではありません。あとで詳しく説明しますがリリースでリラックスした身体の中心にはまっすぐな芯が入っています。体軸とか体幹というひと人もいますが、身体の中の見えない軸です。形状記憶合金のように曲がってもねじれても元のまっすぐな状態に戻るそういう芯です。
身体は優秀ですから、何度か経験するとリリースされたリラックス状態を覚えてくれます。でも同時に身体は「くせ」と「習慣性」が強いので、違和感を感じて慣れた状態に戻そうともします。意識しすぎると緊張しているのと同じ状態になるので、自然にリラックス状態になるようにしむける事が大事です。
ではどうやってしむけて行くか。次回はその具体的な方法とヒントを。